ご挨拶

地域に根ざした病院を目指して...

 平成18年10月1日、院長就任後、大胆な人事異動を実施し、医療機関としての組織機能強化に努めてまいりました。学会・研修会などへの職員の積極的な参加を促し、看護・介護能力のさらなる充実を図りました。去る平成22年5月29日には、第1回医療法人盟侑会研究発表会が開催され、職員の日々の研究・研鑽の成果が報告され、さらに学会での発表もなされております。また就任後、札幌医科大学医学部神経精神医学講座の強力な御支援の下、多くの医師が派遣されておりますが、平成23年4月現在、小生を含め6名の精神科専門医が当院での診療に携わっております(勤務医師は精神科医7名、内科医1名です)。なお当院は、札幌医科大学医学部臨床研修指定病院(協力型)及び日本精神神経学会精神科専門医制度研修施設であり、学会・論文発表も積極的になされております。
 ところで、当院開設時からの課題でありました一般身体科病院との医療連携は、近隣医療機関の御協力をいただき着実に進んでいると考えております。さらに平成19年9月には、「精神保健福祉法第19条の8に基づく指定病院の指定」を受け、入院相談や地域生活支援施策等、千歳保健所を始めとする関係機関との連携も強化されております。今後は、これまで以上に、高齢者精神障害や統合失調症の急性期治療などに重点をおく計画です。特に、高齢者精神障害は認知症周辺症状に着目されがちですが、せん妄状態やその他の身体疾患との鑑別を要することも多く、当院の医療能力をさらに向上させる必要性を感じております。また、「引きこもり」や「抑うつ状態」と診断されることが多い統合失調症前駆期への対応を強化することを検討しております。なお、自殺の原因となる精神疾患として、特に「うつ病」が取り上げられる傾向がありますが、統合失調症の自殺率が高いことを指摘しておきたいと思います。
 今後も、患者さんや御家族、周辺住民の皆さんからの御教示をいただきながら、恵庭千歳地区においてのみならず、近隣市町村における精神科医療の中核的役割を果たす病院としての精神科医療を提供していく所存です。

平成23年4月18日
医療法人盟侑会 島松病院 院長
札幌医科大学大学院医学研究科 臨床教授
木村永一

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